院内新聞

5歳からでも顎関節異常はあるし、顔貌に影響を与える可能性も

先の投稿から再度強調しますが、下顎の成長には下顎頭軟骨が深く関わっています。下顎頭成長を中心として下顎のオトガイは前方に発達し、将来の側貌に関わります。

CT導入後に下顎枝の発育不全を有する5-10歳の若年者において顎関節のCT撮影を行った結果、一部の患者で顎関節の位置、状態異常(骨の反応性肥厚、下顎頭の摩耗による形態変形)を認めた症例です。


↑比較的問題の少ない下顎頭(7歳)(閉口時)


↑初診時下顎枝(ramus mandibulae)の劣成長を認める患者の下顎頭(7歳)(閉口時)

日常的に前噛みをしている結果、下顎頭の関節内での亜脱臼及び下顎頭の著しい摩耗変化、表面の軟骨が機械的刺激による反応性の骨化(screrosis)を生じている。とりわけ右側は左側に比較して関節窩の骨が菲薄化している。

ですから下顎の成長を語る上で、下顎頭の位置の把握は必要です。(本症例は、状態からすると将来外科手術になる可能性もあります。)
顎関節の状態は外見、客観的な所見などでは把握できません。(クリック、開口障害、歯ぎしり、咬耗、外傷の既往は参考になります。)
当院では治療開始時に咬合器や状態により顎関節のCT撮影(結果問題があればMRI撮影も)を勧めることがあります。

顎関節の状態を知るための咬合器

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