院内新聞

歯科矯正における口呼吸の弊害とButeykoメソッドによる鼻呼吸確立法

下の写真をご覧下さい。
samantha
(Case reproduced from www.buteykochildren.com.)
姉妹です。上は口呼吸をしており、下はお口を閉じていたため、このように変わってきたのです。

口呼吸の影響としては、酸素不足の影響で局所が鬱血し下唇が厚くなります。また、開口時の頬筋の影響で上顎の歯列はさらに狭くV字となり、前歯が出てきます。口呼吸時の舌の位置は前下方で低位舌を呈しますので、舌骨下筋群の影響で下顎は開咬傾向となり、オトガイ(顎先の部分)は後下方に下がります。その結果お口が閉じにくくなり、お口を閉じるとオトガイの筋肉が緊張し、梅干しができてきます。歯列全体が手前に傾斜することで口元全体も若干前に出ているようにも見えます。

そのため、口呼吸を持っていれば、早期に改善した方が良いのです。
「口腔筋機能」についてはこちらもご覧下さい

口呼吸から鼻呼吸に移行するにはどうしたらいいでしょうか。
Buteykoメソッドは、旧ソ連のDr. Buteykoが考え出した方法で、子供のためのトレーニング用のサイト(英語)があります。ちなみにそこには口呼吸と顔面発達の関連についての報告もあります。(http://www.buteykochildren.com./free_downloads.php
これは、口呼吸の改善、精神鎮静に有効な呼吸法ではないかと思います。

科学的には換気量を減らすことで、むしろ効率よくヘモグロビンから酸素が取り込まれるようになるという理屈だそうです。
「呼吸入門」の斉藤先生の音読法もそうですが、ご存じの通り、様々な思想、文化においても一般的にゆっくり息をすることは大事といわれています。以下の話も、どこかで聞いたことがあるかもしれません。
ー呼吸が速ければ速いほど寿命は短くなります。ーうさぎは1分間に40~50回の速度で呼吸をします。うさぎの寿命はせいぜい5~6年です。呼吸の速度が速ければ速いほど寿命は短く、遅ければ遅いほど寿命が長いのです。

Buteykoメソッドは、具体的でわかりやすいため子供でも手軽にトライできるメソッドとして体系化し、さらに実際に効果を上げているので特筆すべきものと思います。

MAKIさんによると、この方法は大ざっぱにまとめると以下のようなものだそうです。
(http://makiueda.blogspot.jp/2011/10/buteyko-method.html)

(略)
「喘息患者は、過呼吸状態にある」という前提で、
「よって喘息患者は、あまり呼吸するな!」という教えです。

喘息患者にとってこれは、あまりに常識外れに思えます。
だって、いつも息が吸えないような感じがするし、
だからこそ「もっと深く呼吸して」と言われるのですから。
(中略)
・1日に合計1時間程、「あまり深く呼吸をしない」練習をする
(いわゆるBUTEYO BREATHING)
・歩く時、自転車に乗る時、スポーツをするときも、常に鼻呼吸で
・寝るときに、口にテープを貼り、鼻呼吸で寝る
(縦に貼ります。あまりガチガチに貼りすぎると、窒息死してしまうので・・・)
・話し方に気をつける。口で吸わず、鼻呼吸を続けられるように細切れに話す。
・アクビした後は、しばし無呼吸。
・自分に合わない食べ物を、呼吸の変化から見つける。
・あまり食べ過ぎない。時々断食する。
・生活の中のストレスを、呼吸の変化から見つける
寝る時や食べる時、しゃべる時、そして姿勢など、生活全般に渡ってじぶんの呼吸を見直すメソッドといえるでしょうか。
(中略)
喘息を患っているだけあって、普段は鼻呼吸なのに、何かをするとすぐに口呼吸に移行してしまうようです。
口呼吸に移行しないように意識するのが、いわゆる練習のコア。シンプルなんですが、キツいです・・・。

このように喘息の方はどうしてもつい癖で口で呼吸してしまうとのことなので、この方法は口呼吸の改善に劇的に効果がありそうです。
また、私自身そうでしたが、多少鼻づまりのある人についても口で大きく息をするのではなく、なるべく鼻ですこしづつゆっくり息をするようにすれば鼻閉が改善するかもしれませんし、同じように口呼吸のくせ付けができるのではないでしょうか。

最初は鼻が詰まっていたりすると多少苦しいかもしれませんが、少しづつ息をすることを心がければやがて鼻呼吸を確立することへとつながります。一度やってみては?

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