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院内新聞

寝癖の歯並びに及ぼす悪影響

MFTというのは歯並びや骨格の不正を予防したり、あるいは指しゃぶり、発音や咀嚼、嚥下と言った機能を改善するためのお口の筋肉のトレーニングをいいます。子どもでも大人でも有効です。
成長期の子供にMFTを行っていると、歯並びはともかく、出ていた口元が次第に美しくなっていくのを感じることがあります。また、食べ方にも変化が生じます。

<態癖>
姿勢の癖のことを態癖と言います。睡眠時の態癖によって、あごに10-30キロの負荷がかかり続けるので、当然のことながら結果として姿勢の変化やあごの左右への非対称なずれ、舌のしびれ、噛めないなど様々な症状を起こすことがあります。
体幹や姿勢が悪い方はまず姿勢や体幹の機能から良くしていった方が順序としては良いようです。

<成長期の癖と発育>
成長発育の問題については、例えば上顎前突の場合、お口ぽかんなどの悪習慣によってそうなっているのか、あるいは元々の骨格形態によってなのか、あるいは歯が生えてくる位置の異常や遺伝によって歯ぎしりやかみ合わせやあごの関節に問題が生じ、骨格の成長が妨げられてしまったのかは、人によって最初の原因が異なるのではないかと考えています。
つまり、舌の癖やお口ぽかんなどの筋肉の悪習癖から成長発育が悪くなることもあれば、歯の位置異常からのあごのズレやあごの関節の問題といったかみ合わせの不調和などによって骨格が悪化していき、それによりお口が閉じにくくなるといったこともありますので、相互に影響を受けます。
お口ぽかんが疑われるような上顎前突のお子さんは、お口の筋肉の機能に不調和を抱えています。それは、もう骨格がそうなっているので、いざ普通にお口を閉じたり舌を上につけるのがたとえ練習したとしても、物理的にできないからです。
そのような場合は、MFTの練習をしてもらうこと自体が難しいので、あごの関節の安定化とヘッドギアによるあごの正常な発育の誘導やあごの骨の拡大といった、いわゆるあごの関節を中心としたかみ合わせと骨格の改善と歯列矯正の両面からのいわゆる予防矯正を最初に選択した上で、機能的な問題があれば耳鼻科に行ってもらったりMFTを併用するのです。
実は、MFTをしなくてもあごの関節をきちんと正常化すればあごの正常な発育が促されることでお口が自然と閉じやすくなるので、必ずしもMFTを必要としなくても骨格の改善によってお口の筋肉の機能が自然によくなっていくことも多く、MFTが全て、というわけでは決してないのです。

しかし、一方で明らかに舌の癖がとても強いことが原因で歯並びが崩れている人や、舌の位置が悪い位置に誘導されやすいような受け口、V字歯列、狭窄歯列などの人も認められます。こういう人は、舌の癖を積極的に改善しないと矯正治療後にがたがたが再発してしまうことでしょう。中には、筋力が弱く全く舌が上がらないことで歯列と骨格に変化が生じ、ついにはあごの手術をしないと完全な治療が難しいような人もいます。

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