1期治療では、狭いあごを無理ない範囲で広げ、あごの関節、あごの位置や形態の改善、口腔周囲筋のバランスや機能の改善をすることで、予防、すなわち骨格の「悪化の芽を摘む」ことを目的とします。

子供の歯並びの悪さを放っておくとどうなるの?

  1. 子供の出っ歯の原因にも

    上顎はほぼ全員下方に成長するためかみ合わせの不調和により下顎のあごの関節を中心としたあごの前方への成長がなされないと軽い上顎前突でも悪化します。
    あごの関節が悪い人に対しては、バイオネーターという装置であごを前に出させる前に、一旦あごの関節を改善しておく必要がある人もいます(下)

    子供の初診時・バイオネーター2年経過後・バイオネーターからスプリントに変更し1年後

  2. 子供の受け口の場合は

    受け口は、下顎の過成長や、上顎の成長不足、あごの関節自体が前にあって下顎が前方に位置していることや、いつも前方で噛んでいることで下顎が関節の位置よりも前にズレていることによっておきます。
    受け口は、あごの成長を抑制するためのチンキャップをしたり、上顎骨が後退していることによる受け口では上顎を前方に牽引する帽子を使うことが受け口の改善に効果的です。受け口の原因を知るには精密検査が必要です。受け口は一度あごが伸びると引っ込めることができないため、最良の開始時期は、6歳というごく低年齢から一回目の成長のピークが発現するので当院ではその頃から舌の練習をしたり、マウスピースによって舌を上顎に持ち上げる装置によって治療するのがおすすめです。その後、思春期に受け口が再発する場合がありますので、少しでも遺伝性が疑われる場合には思春期までに前歯のかぶさりを多めに深くしたり、経過観察を続けておかないといけません。一方すでに受け口がひどく、遺伝性が疑われる場合、チンキャップ装置の着用継続を勧めることがあります。受け口の場合は、低位舌に対する舌の挙上訓練などが予防的に必要です。

    子供の前方牽引前・前方牽引後

  3. 歯を支える骨が狭い場合は

    歯を支える骨が狭くV字だったりする場合は、上あごの成長方向のバランスが悪いです。あごを横方向に広げることで上・中咽頭腔を広くし、お顔の横幅のバランスを良好に保ち、当院の1次治療であごの前方成長を促して舌を前方に位置させ、下咽頭腔を拡大し、上下唇の距離を減らしてお口を閉じやすくし、鼻呼吸を促します。
    成長終了前であればあごの幅を広げることで非抜歯で行うことがあります。上顎はほぼ全員下方に成長するためかみ合わせの不調和により下顎のあごの関節を中心としたあごの前方への成長がなされないと上顎前突を悪化させてしまいます。
    以上から、正しい機能を持った良好な顔貌になるためにはあごの関節を改善しておく必要があります。

  4. 子供のお口の機能に問題がある場合は

    早期受診により、ほおずえ、開口癖、くいしばり、指しゃぶり、異常嚥下、低位舌、咬唇癖などの悪い習慣を親御さんにお子様への指導を協力して頂くことにより、思春期に比べて悪習慣が改善します。また、成長期であればあごの関節の安定化によって筋機能が正常化し、骨格(とりわけ側貌に影響を与える顎先の部分の前後・上下的な位置や、上顎前歯の上下的な位置)の成長方向を悪化させずコントロールできるため、顔貌を改善できることがわかってきました。さらに、鼻閉、お口がぽかんと空いている場合や舌の位置がわるい場合、飲み込んだときに口元に力が入る場合などはあごの関節も悪く、以後の口元の筋肉や骨格の発達に大きく影響します
    また、上あごの前下方への成長に対して、あごの関節を中心とする下あごの成長が不足すると、下あごが回転し、口が開きやすくなり、下あごが下がり、あごの下(首すじ)が後退します(下図左)。それらによって舌位が下がりいびきや口呼吸をもたらします。

    子供の噛み合わせ治療前・治療後 事例

    リラックスすると口唇が少し開く場合は、普段口唇を閉じるときに少しお口が緊張している証拠です。緊張がない状態だと、オトガイのラインはfの字ではなくSの字を描きます。

乳歯の噛み合わせ

乳歯の噛み合わせ

(出典: 鍋田和孝ほか : 永久歯萌出に関する研究(第二報)terminal planeと第一大臼歯咬合関係, 小児歯誌, 20 : 411, 1982.)




歯並びは早い段階からの治療をおすすめします。

一覧へ戻る

PAGETOP

はじめての歯科矯正!矯正の無料相談会・カウンセリング<要予約> 営業カレンダー アクセス